iCloud とは何か? それを一言でいえば、これまで iTunes で行われてきたデータの管理を、クラウドというインターネット上のサーバで行うようになったもの。
このおかげで、今までのように Mac や PC に USB ケーブルでつながなくても、iPhone や iPad のさまざまなデータを常に最新の状態に同期できるようになりました。
ユーザにとっては、クラウドという雲がどこにあるのか、雲の中で何が行われているのか、といったことは気にする必要が無く、手元にあるデバイスだけを見ていれば良いことになります。
とは言っても、開発者にとってみると、やはり何が行われているのかを知りたいところです。
ということで、今回は iOS と Mac の間で、iCloud のデータがどのように同期されているのかを調べてみました。
iOS 5 にアップデートすると、「設定」アプリに「iCloud」という項目が現れ、さまざまなデータを iCloud に保存するかを設定できるようになります。その一番下に、「ストレージとバックアップ」という項目があります。

そこからさらに、「ストレージを管理」をタップすると、iCloud に保存されているデータの詳細が見られます。

ここで、「バックアップ」と表示されているのはデバイス全体のデータ、「書類及びデータ」と表示されているのは、各アプリのデータです。
デバイスのバックアップは、今まで iTunes が管理していたものと同様です。従って、バックアップを iTunes に保存する設定にした場合は表示されません。各アプリで特別な対応は必要なく、それぞれのドキュメントフォルダに保存されているデータがそのままバックアップされます。
一方、「書類及びデータ」のほうは、iCloud に対応したアプリのデータになります。つまり、データ管理の単位がデバイスではなくアプリになるので、iPhoneと iPad など、複数のデバイスを使っている場合も、同じデータを扱うことができます。
さて、今度は Mac を見てみましょう。
こちらも 10.7.2 にアップデートすると、システム環境設定に「iCloud」が追加され、同様に保存されているデータを見ることができます。

今のところ、この画面ではアプリごとに保存されているファイル一覧が見られるだけで、ファイルを開いたり、Finder にドラッグ&ドロップしてコピーしたりすることはできません。
しかし、Spotlight で iCloud に保存されているファイル名を検索すると、Mac にも iCloud のデータが同期されていることがわかりました。

このフォルダを Finder で開くと、Lion からは非表示になったユーザのライブラリフォルダの下(~/Library/Mobile Documents/)に、アプリごとのデータ置き場が作られています。

iPhone でアプリからファイルを削除すれば、しばらくすると Lion でもフォルダが消えます。
また、Keynote のデータも保存されています。
Mac 版 Keynote で直接読み込める形式のデータにはなっていないので、おそらく Keynote を含む Mac 版 iWork も次期アップデートで iCloud 対応が行われてるのではないでしょうか。
(現状は iOS で保存した書類は iCloud.com にアクセスしてダウンロードする必要がありますが、やはり直接アプリを通してデータを同期できるのが自然な流れでしょう)
まだ始まったばかりの iCloud。今後、iOS でも Mac でも、対応アプリが増えていくことで、ますます便利になっていくことが期待されます。





